IT資格・キャリア

【基本情報技術者試験】2023年4月から年2回から通年試験へ、試験範囲も変更

基本情報技術者試験が2023年4月から通年試験へ変更となり、試験内容も一部変更されます。

この記事では、、IT業界で15年のキャリアを持ち、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と高度試験を2種類合格した私が、2023年4月以降の試験制度や内容の変更点を解説します。

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プログラミングだけでなく、要件、設計、開発、テスト、環境構築とプログラミング以外のスキルも丁寧に学べるので、卒業後1人前とみなされて転職活動できるからです。

変更概要

まずは、基本情報技術者試験について、情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験化)の情報を引用しつつ、重要な点を中心に説明します。

試験勉強ばかりに目が行きがちですが、試験内容を正確に把握することが、合格への近道です。

ラッコくん
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「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(孫子)の通り、まずは試験という対戦相手をきっちり知ることが大事だよ

 

実施方式・採点方式

  • 基本情報処理試験を随時受験できるように変更します。
  • 採点は、IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式に変更します。
  • リテイクポリシーは、
    ・一度受験申込をした試験区分の再申込が可能になる日時
    → 申込済の試験の終了時刻を過ぎたら、再申込が可能になります。
    ・一度受験した試験区分の再申込時に、受験日として指定が可能な日
    → 前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を、受験日として指定可能
  • 午前試験免除制度は、科目A試験免除制度として継続します(※)。

※免除期間など、制度の内容に大きな変更はなく、既存の講座認定や修了試験合格は引き続き有効です。免除制度の概要などについては、次のURLを参照してください。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_80tokurei/_index_tokurei.html

 

出題形式

小問形式への変更による午後問題のコンパクト化、出題数・解答数の変更などによって、試験時間を30~40%短縮します。

変更前 変更後
午前試験 試験時間:150分

出題数:80問

解答数:80問

試験時間:90分

出題数:60問

解答数:60問

午後試験
試験時間:150分

出題数:11問

解答数:5問
※選択問題あり

試験時間:100分

出題数:20問

解答数:20問
※選択問題なし(全問必須)

 

出題範囲

出題範囲の変更概要
科目A試験 現在の午前試験に準じます。
科目B試験 これまで必須解答としていた「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心にした構成に変更します。
また、個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一します

 

エフペン
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プログラミング言語の選択がなくなったのは、大きな変更点です。

 

対象者像

ITを取り巻く環境変化等を踏まえ、人材像、業務と役割、期待する技術水準を変更します。

ラッコくん
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詳細は、「試験要綱Ver.5.0」(変更箇所表示版)のP3の「(3)基本情報技術者試験」表を参照してくださいね

出題範囲

基本情報技術者試験の出題範囲は、大きくテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系に分かれます。

出題範囲は、「12.システム開発技術」以外変更点がありませんでした、

大分類 中分類 詳細
テクノロジ系 1.基礎理論 1.基礎理論 1.離散数学
2.応用数学
3.情報に関する理論
4.通信に関する理論
5.計測・制御に関する理論
2.アルゴリズムとプログラミング 1.データ構造
2.アルゴリズム
3.プログラミング
4.プログラム言語
5.その他の言語
2.コンピュータシステム 3.コンピュータ構成要素 1.プロセッサ
2.メモリ
3.バス
4.入出力デバイス
5.入出力装置
4.システム構成要素 1.システムの構成
2.システムの評価指標
5.ソフトウェア 1.オペレーティングシステム
2.ミドルウェア
3.ファイルシステム
4.開発ツール
5.オープンソースソフトウェア
6.ハードウェア 1.ハードウェア
3.技術要素 7.ヒューマンインタフェース 1.ヒューマンインタフェース技術
2.インタフェース設計
8.マルチメディア 1.マルチメディア技術
2.マルチメディア応用
9.データベース 1.データベース方式
2.データベース設計
3.データ操作
4.トランザクション処理
5.データベース応用
10.ネットワーク 1.ネットワーク方式
2.データ通信と制御
3.通信プロトコル
4.ネットワーク管理
5.ネットワーク応用
11.セキュリティ 1.情報セキュリティ
2.情報セキュリティ管理
3.セキュリティ技術評価
4.情報セキュリティ対策
5.セキュリティ実装技術
4.開発技術 12.システム開発技術 1.システム要件定義・ソフトウェ
ア要件定義
2.設計
3.実装・構築
4.統合・テスト
5.導入・受入れ支援
6.保守・廃棄
13.ソフトウェア開発管理技術 1.開発プロセス・手法
2.知的財産適用管理
3.開発環境管理
4.構成管理・変更管理
マネジメント系 5.プロジェクトマネジメント 14.プロジェクトマネジメント 1.プロジェクトマネジメント
2.プロジェクトの統合
3.プロジェクトのステークホルダ
4.プロジェクトのスコープ
5.プロジェクトの資源
6.プロジェクトの時間
7.プロジェクトのコスト
8.プロジェクトのリスク
9.プロジェクトの品質
10.プロジェクトの調達
11.プロジェクトのコミュニケーション
6.サービスマネジメント 15.サービスマネジメント 1.サービスマネジメント
2.サービスマネジメントシステムの計画及び運用
3.パフォーマンス評価及び改善
4.サービスの運用
5.ファシリティマネジメント
16.システム監査 1.システム監査
2.内部統制
ストラテジ系 7.システム戦略 17.システム戦略 1.情報システム戦略
2.業務プロセス
3.ソリューションビジネス
4.システム活用促進・評価
18.システム企画 1.システム化計画
2.要件定義
3.調達計画・実施
8.経営戦略 19.経営戦略マネジメント 1.経営戦略手法
2.マーケティング
3.ビジネス戦略と目標・評価
4.経営管理システム
20.技術戦略マネジメント 1.技術開発戦略の立案
2.技術開発計画
21.ビジネスインダストリ 1.ビジネスシステム
2.エンジニアリングシステム
3.e-ビジネス
4.民生機器
5.産業機器
9.企業と法務 22.企業活動 1.経営・組織論
2.OR・IE
3.会計・財務
23:法務 1.知的財産権
2.セキュリティ関連法規
3.労働関連・取引関連法規
4.その他の法律・ガイドライン・技術者倫理
5.標準化関連

(引用元:情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について「試験要綱Ver.5.0」)

 

変更がなかった点

試験区分

(引用元:試験要綱・シラバス などの「試験要綱Ver.4.8 」 の実施する試験区分の画像 を一部改変)

基本情報技術者試験は、情報処理技術者の一番下の赤枠の点線部分の試験に当たります。

対象者像が「高度IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」であり、ITエンジニアが最初に合格するべき登竜門という位置づけです。

出題レベル

(引用元:ITスキル標準V3の 1部:概要編 の共通キャリア・スキルフレームワークに基づくレベル判定 を一部改変)

IPAが公開しているITスキル標準(ITSS)で、基本情報技術者試験は、共通キャリア・スキルフレームワークレベル2相当のスキルを持っているか判定するためのテストとされています。※図の赤枠点線部分

キャリアフレームワークは7段階あり、情報処理技術者試験で対応しているのはレベル4までです。

ラッコくん
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レベル3が応用情報技術者試験、レベル4が高度試験(ITストラテジスト、システムアーキテクトなど)に相当するよ。
エフペン
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基本情報処理技術者試験はレベル2で下から数えた方が早いのですが、ITを知らない人にとっては、難易度の高い試験です

対象キャリア

(引用元:ITスキル標準V3の 2部:キャリア編)

基本情報技術者試験では、上図のレベル2の黄色部分である「セールス、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリスト、ソフトウェアデベロップメント、カスタマーサービス、ITサービスマネジメント」のキャリアのレベル2相当の問題が出題されます。

「マーケティングマネジメント、コンサルタント、ITアーキテクト、エデュケーション」は範囲外ですが、実務では、基本情報技術者試験程度の知識は知っておくべきです。

 

過去の実績

合格率

応募者数 受験者数 合格者 合格率(合格者数/受験者数)
平成30年度春期(2018年度春) 73,581 51,377 14,829 28.9%
平成30年度秋期(2018年度秋) 82,347 60,004 13,723 22.9%
平成31年度春期(2019年度春) 77,470 54,686 12,155 22.2%
令和元年度秋期(2019年度秋) 91,700 66,870 19,069 28.5%
令和2年度10月(2020年10月) 60,411 52,993 25,499 48.1%

(引用元:統計情報 の「統計資料(令和3年度)」)

基本情報技術者試験の合格率は、令和2年度10月を除き20%台で推移しています。合格率は25%程度と考えて良いでしょう。

エフペン
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令和2年度10月は、前回試験から期間が空いていて、試験対策に時間をかけられた分、合格率が上がっていると推測されるので、外れ値と考えられます。

ただし、IPAの合格率の定義は「合格者数/受験者数」です。分母は応募者数ではありません。

IPAの基本情報技術者試験のサイトに「R01実績は、応募者数:169,170名、合格率:25,7%」と記載されており、応募者の4人に1人が合格するかのように記載されていますが、だまされないでください。

R01(令和1年)の合格率を「合格者数/応募者数」として、分母を応募者数で計算すると、18.5%程度になります。

 

 

基本情報技術者を取得するメリット

基本情報技術者試験を取得することで、就職や転職に有利、基本情報技術者試験を学ぶことでスキルアップできるなどのメリットがあります。

詳細は下記リンクの記事を参照してください。

【基本情報技術者試験】現役SEが立場別のメリットを解説

 

効率的な勉強方法

基本情報処理技術者試験は、一般にIT未経験者で200時間、IT経験者や情報系出身者で50時間の勉強時間が必要です。

エフペン
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効率よく勉強して、学習時間を短縮したいですね。

IT業界経験者・情報系出身は、ある程度ITの知識があるので、過去問が掲載されている問題集を繰り返し勉強すればOKです。

過去問の回答の解説を読んで理解できない場合は、オンライン講座を利用するか参考書で勉強することをおすすめします。

過去問を利用した勉強方法

情報技術者試験は、過去問の類似問題がよく出ます。

数年分の過去問を以下順で、

  1. 基本情報技術者試験の過去問を解く
  2. 答え合わせをして、間違えた部分を中心に正解の解説を理解する
  3. 間違えた問題をもう一度解く

繰り返し学習すると良いです。

ここで重要なのは、正解した問題は、解き直さなくてよいことです。

正解した問題は、何度解いても正解出来る確率がかなり高いからです。

逆に、間違える問題は、何度でも間違えます。

間違えた問題を繰り返し解く方が効率的に正解率を伸ばせます。

午前免除制度を利用して段階的に勉強

午前免除制度を利用することで、午前の学習⇒午前の試験、午後の学習⇒午後の試験と、試験間隔を空けられるため、午前と午後の学習を集中して取り組めます。

午前免除制度は、IPAに認定された講座を受講し、修了試験に合格する(修了認定の基準を満たす)ことによって、基本情報技術者試験の午前試験が免除される制度です。

ラッコくん
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おすすめの講座は、安価に午前免除制度を利用できるBizLearnの「基本情報者試験合格総合対策オンラインスクール」だよ。

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アプリを利用してすきま時間で勉強

なかなかまとまった勉強時間を作れない方は、アプリを使ってすきま時間を活用して勉強すると良いです。

おすすめは、スマホアプリで動画→ミニテストの流れで復習しながら学習を進められる「【スタディング】スマホで学べるオンライン資格講座(基本情報技術者)」です

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オンライン講座を利用して勉強

ITの知識を一から学びたい方は、オンライン講座で体系的に学習すると良いです。

おすすめは、コンピュータの概念から説明してくれるUdemyの「~始めから効率よく学ぶ~ 基本情報技術者試験 最速 合格講座」です。

ITの基本的な概念を学べて、基本情報処理の午前・午後の試験にも役立ちます。

ラッコくん
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動画形式で図を用いて説明してくれるので、初心者にも分かりやすいよ
エフペン
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サンプルの動画をいくつか見て、自分に合っているか確認した上で、購入を検討してください。

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まとめ

  • 基本情報処理技術者試験は、毎年春と秋にCBT方式で実施される
  • 基本情報処理試験は、ITエンジニアまたはITエンジニアを目指す人が最初に合格するべき資格
  • 基本情報処理試験の出題レベルは、ITスキル標準V3のレベル2相当
  • 基本情報処理試験の合格率は、25%前後程度

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