- 会社でUiPathを導入するので、基本的な知識を身につけたい
- UiPath製品は、色々あってどれを使えばよいか分からない
- UiPathを学び始めたいので、基本的な学習方法を知りたい
という方に向けに、IT業界で15年のキャリアを持ち、UiPathの開発や運用計画に携わる私が、UiPathとは何か、UiPath製品、UiPathのライセンスプラン、無料版のUiPath開発ツールStudioのインストール方法と使い方、UiPathの学習方法について丁寧に解説します。
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システム開発,クラウド構築,サービス企画まで幅広い経験を持つITエンジニア。当ブログでは、UiPathや資格取得のノウハウを発信します。profile詳細 / twitter:@fpen17
UiPathとは
UiPathは、RPA製品の一つです。
UiPathの読み方は、「ユーアイパス」です。
ルーマニア発のUiPath社が、2013年に発売したUiPathデスクトップオートメーション製品の名前をUiPathに変えて、販売しています。
UiPathは、RPAツールの国内シェア2位で有名ITコンサルティング会社から高い評価を受けており、個人利用であれば無料で使えるので、RPAを始めるのに一番おすすめのツールです。
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UiPath製品について
UiPathには、以下の通り多数の製品があります。
カテゴリ | 製品名 | 製品の説明 |
発見 | Automation Hub | オートメーションのライフサイクル全体を一元管理 |
Process Mining | システムログを使って業務を分析 | |
Task Capture | 簡単に業務をドキュメント化 | |
Task Mining | AI稼働の業務分析 | |
開発 | StudioX | 自分のために自動化を開発 |
Studio | オートメーションをすばやくデザイン | |
Document Understanding | データを画像や文書から抽出 | |
Automation Cloud | すぐに始められ、スケールは無限大 | |
Orchestrator | ロボットを管理、監視、最適化 | |
AI Fabric | 機械学習モデルをデプロイ、管理、改善 | |
Test Suite | ロボットやアプリケーションをテスト | |
実行 | Robots | 用途に応じてオートメーションを実行 |
協働 | Action Center | 人とロボットで業務を連携 |
測定 | Insights | オートメーションの効果を分析する |
※赤字が主な製品 (引用元:UiPathホームページ)
最小の運用構成は、「StudioまたはStudioXで開発したプロセス(※)をRobotsで実行する」です。
従って、個人がUiPathの開発を学習するためには、Studioが必要になります。
UiPathのライセンスプランについて
UiPathには、コミュニティ (Community)、Enterprise(無料評価版)、Enterpriseの3つのライセンス プランがあります。
ライセンスプランの比較
コミュニティ (Community) | Enterprise(無料評価版) | Enterprise | ||
ライセンスプランの説明 | UiPath の利用規約に準拠している、個人の RPA 開発者、小規模なチーム、企業を対象とした無料のプランです。 | 評価を目的とする無料のプランです。Enterprise プランで提供されるプラットフォームの拡張機能を確認できます。 | Enterprise プランでは、特定のニーズに応じてライセンス数をカスタマイズできます。 | |
費用 | 無料 | 無料 | 有料 | |
利用可能期間 | 制限なし | 60日間 | 購入した期間 | |
サポート | UiPath のフォーラムを通じた無料のサポート | チケット管理による SLA サポート | チケット管理による SLA サポート | |
ライセンス | Attended – Named User | 2 | 5 | 購入数 |
Citizen Developer – Named User | 0 | 5 | 購入数 | |
RPA Developer – Named User | 0 | 5 | 購入数 | |
RPA Developer Pro – Named User | 2 | 5 | 購入数 | |
Unattended ロボット | 1 | 5 | 購入数 |
無料版のStudioインストール
UiPathアカウントを作成し、UiPath Automation Cloud(community向け)へログインして、開発ツールのStudioをダウンロードとインストールすることで、無料でUiPathの開発ができます。
UiPathアカウントは、UiPathのリンク の右上の[トライアルの開始]から作成します。
詳しいUiPathアカウント作成方法とStudioのインストール方法は、以下リンク先を参照しください。
関連記事 無料で使えるUiPath Studioのインストール方法
Studioの使い方とプロセス作成方法
次は、Studioの基本的な使い方とプロセスの作成方法を説明します。
デスクトップかアプリ一覧にある「UiPath Studio」をクリックorタップすることで、起動します。
[プロセス]をクリックして、指示に従って、プロセスを作成します。

関連記事 UiPath Studio 基本的な使い方、プロセスの作成方法を解説
UiPathの学習方法
UiPathアカデミー
UiPath アカデミーは、UiPath社が提供する無料で学べる RPA のオンライン学習サービスです。
無料で初級者から上級者まで、幅広いトレーニングコースが用意されており、コース受講完了後に認定資格も授与されます。
UiPathの学習を始めるなら、まずはUiPath アカデミーを受講することをおすすめします。
UiPathアカデミーのリンク先にある「UiPathアカデミーに登録する」からログインすることで、受講できます。
※「無料版のUiPathインストール」の章で作成したアカウントでログイン可能です。
関連記事 無料のUiPathアカデミーで、UiPathを効率よく学習
UdemyのUiPathコース
UiPathアカデミーより実践的なロボット作成を学習したい場合は、有料にはなりますが、UdemyのUiPathコースがおすすめです。
UdemyのUiPathコースを受講することで、開発スキルの深さと幅が広がり、安定稼働するロボットを作成できるようになります。
おすすめのコースなどは、以下記事を参考にしてください。
関連記事 UiPath オンラインコースで実践的なロボット作成を学習
ITの基礎を学習
UiPathアカデミーの学習だけでは、実戦で思うようにRPAを作成出来ず、行き詰まることが多いと思います。
少し複雑なプロセスを作成しようとすると
- Windowsの仕組み
- Webサイトの仕組み
- ネットワークの仕組み
- アルゴリズム
- 変数の概念
- テストの方法
など、ITの基礎を理解しなければならないためです。
上記の課題解決として、効率的にITの基礎を理解できて、資格を取れる情報処理技術者試験の学習と資格取得をお勧めします。
私がIT業界で働いた約15年の間、新しい製品やサービスは色々登場しました。しかし、コンピュータの基本的な概念は変わりません。効率的に勉強出来て一生ものの資格である情報処理技術者試験は非常にコスパが良いと感じています。
また、キャリアアップや転職する場合も、情報処理技術者試験は有効な資格です。
RPAがメイン、担当業務がサブの位置づけで、ITエンジニアとしてのキャリアを始めたい方は、ITを提供する側の資格である「基本情報技術者試験」の資格取得を目指すと良いです。基本情報技術者試験の概要や学習方法は、以下記事を参考にしてください。
関連記事 【基本情報技術者試験】概要、出題範囲、試験時間、合格率を解説
関連記事 【基本情報技術者試験】現役SEが効率的な勉強方法や参考書を紹介
担当業務がメイン、RPAをサブの位置づけでキャリアを伸ばしたい方は、ITを利用する側の資格である「ITパスポート試験」の資格を取得すると良いです。ITパスポート試験の概要や学習方法については、以下記事を参考にしてください。
関連記事 ITパスポート試験 資格取得メリットと効率的な勉強方法を解説
プロセス作成方法やアクティビティの使い方
UiPath Studioのプロセス作成方法、アクティビティの使い方、開発時のチップスについては、以下記事で詳しく説明しています。
関連記事 【UiPath】プロセス作成方法やアクティビティの使い方のまとめ記事
まとめ
- UiPathは、RPAツールの国内シェア2位で有名ITコンサルティング会社から高い評価を受けており、個人がRPAを始めるのに一番おすすめのツールです。
- UiPathは、無料で使用できる開発ツールStudio、無料のオンライン学習サービスUiPathアカデミーがあり、学習環境が整っている。
- UiPathアカデミーの学習と並行して、情報処理技術者試験を勉強することで効率的な学習やキャリアアップができる。
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