こんな方へおすすめの記事
- UiPath Orchestratorで何が出来るの?
- UiPath Orchestratorの導入メリットを知りたい
- UiPath Orchestratorは、どのような導入方法があるの?
上記の疑問を持つ方向けにRPAの開発や運用経験を持つ私が、UiPath Orchestratorの機能、導入メリット、構成、導入方法について丁寧に解説します。
関連記事 【UiPath】Udemyのオンラインコースでワンランク上のロボット作成技術を学ぶ
当ブログ『エフペンITブログ』の運営者

システム開発,クラウド構築,サービス企画まで幅広い経験を持つITエンジニア。当ブログでは、UiPathや資格取得のノウハウを発信します。profile詳細 / twitter:@fpen17
クリックできる目次
スポンサーリンク
UiPath Orchestratorとは
UiPath Orchestratorは、ロボットを一元管理するRPAツールです。
UiPath Orchestratorを使えば、ロボットの監視・パッケージ配布・スケジューリング実行・ログ管理等を一元管理することができます。
エフペン
Orchestratorは、オーケストレーターと呼びます。
UiPath Orchestratorの主な機能とメリット
機能 | 機能の説明 | メリット |
ロボットの管理 | ロボットの稼働状態を把握します。 | ロボットの稼働状況をシステムで一元管理することで、未使用ロボット発見や効率的なロボット運用により、ライセンスの効率的な運用を行えます。 |
パッケージの配布 | Studioで作成したパッケージをロボットへ配布します。 | パッケージをOrchestratorにより遠隔で配布出来るので、ロボット1台ずつにパッケージを配置する手間が省けます。 |
プロセスの実行状況の管理 | ロボットで実行されているプロセスの実行状況を把握します。 | ロボットで実行されているプロセスが問題なく稼働しているか、Orchestratorで一元的に把握できるので、正常終了しないプロセスを発見しやすくなります。 |
資格情報管理 | ユーザIDやパスワードなどの資格情報をOrchestratorに保存し、ロボット実行時に取得可能にします。 | ロボット実行時にOrchestratorからパスワードを複合化して取り出すことで、安全にパスワードを管理できます。 |
スケジュール実行 | あらかじめ設定したスケジュールで、ロボットを遠隔で自動的に実行させます。 | 無人で定期的に実行されるので、人がロボットを実行し忘れるのを防止し、人がいない夜間や休日にロボットを実行させることで、さらに業務を効率化させます。 |
ログ集約 | Orchestrator側でログを一括管理します。 | プロセスの異常終了時、Orchestratorに送信されたログを見てトラブルシューティング出来るので、ロボットへログインしに行く必要がなくなります。 |
ライセンス管理 | ライセンスをOrchestrator側で管理します。 | ロボットとOrchestratorが接続することで、ライセンスがアクティベートされるので、ロボット1台ずつにライセンスをアップデートする必要がなくなります。 |
エフペン
他のオプション機能では、ElasticsearchもしくはInsightsによるログ分析、Action Center(フォームとタスク)による人の判断などがあります。
UiPath Orchestratorの構成
システム構成

- プロセス開発者:Studioでパッケージを作成して、Orchestratorへアップロードする
- ロボット管理者:OrchestratorのWeb画面でロボットやライセンスなどを管理する
- ロボット実行者:Orchestratorから配布されたパッケージを実行する
- 無人ロボット:スケジュールに基づいて、ロボットを定期実行する
論理構成

- パッケージとロボットグループは、N対Nの関係
- パッケージとロボットグループを紐づけをプロセスと呼ぶ
- ロボットグループとロボットは、N対Nの関係
- マシンとロボットは、1対Nの関係
ラッコくん
URの高密度型を使えば、一つのパソコンに複数のロボットを動かすこともできるよ。
UiPath Orchestrator導入方法
UiPath Orchestrator導入方法は、
- オンプレミス
ハードウェアを調達して、オンプレミスでOrchestratorをインストールする。 - パブリッククラウド
AWSやAzureなどのパブリッククラウドのIaaSもしくはPaaS上にOrchestratorをインストールする。 - SaaS版Orchestrator
UiPath社が提供するSaaS版Orchestratorを利用する。
の3通りあります。
■メリット/デメリット、おすすめ利用パターン
オンプレミス |
パブリッククラウド |
SaaS版Orchestrator |
||||
Orchestratorのバージョンアップタイミングのコントロール | 〇 | できる | 〇 | できる | × | 出来ない。 使用中のロボットと互換性のないバージョンにアップデートされる可能性がある。 |
Orchestratorのバージョンアップにかかるコスト | × | 自前でOrchestratorをバージョンアップする必要がある。 | × | 自前でOrchestratorをバージョンアップする必要がある。 | 〇 | 不要。 |
ハードウェアの保守コスト | × | 数年ごとにハードウェアを交換する必要がある。 | 〇 | 不要 | 〇 | 不要 |
メンテナンスのタイミングのコントロール | 〇 | できる | × | パブリッククラウドの運用に影響を受ける | × | UiPath社の運用に影響を受ける。 |
コスト | 初期:大 ランニング:中 |
初期:中 ランニング:中 |
初期:小 ランニング:小~大 (ロボット数が拡大するほどランニング大) |
|||
おすすめの利用パターン | ロボット数が多く、バージョンアップ、メンテナンスのタイミングを全て自社で行いたい。 | ロボット数が増加することを見込んでおり、バージョンアップのタイミングをコントロールしたい。 | ロボット数が少なく、ロボットのバージョンアップを定期的に行っている。 |
エフペン
SaaS版Orchestratorは始めやすいですが、制約が多い、ロボット数が多いとコスト高になりやすいことに注意です。
まとめ
- UiPath Orchestratorの主な機能は、ロボットの管理、パッケージの配布、プロセスの実行状況の管理、資格情報管理、スケジュール実行、ログ集約、ライセンス管理。
- UiPath Orchestratorのシステム構成は、プロセス開発者(Studio)、ロボット管理者(OrchestratorのWeb)、ロボット実行者(AR)、無人ロボット(UR)
- UiPath Orchestratorの導入方法は、オンプレミスかパブリッククラウドへOrchestratorをインストール、SaaS版Orchestratorを利用の3通り。
関連記事 【UiPath】Udemyのオンラインコースでワンランク上のロボット作成技術を学ぶ
ラッコくん
IT未経験からITエンジニア目指すなら、何から始めれば良い?
エフペン
もし、エフペンが未経験からITエンジニア目指すなら、プログラミングスクールのディープロの4ヶ月短期集中コースへ入会します。
\教育訓練給付金対象講座なら受講料最大45万円給付/
*オンライン個別説明会&相談会への参加は無料
関連記事 現役SEエフペンがもしIT未経験からWebエンジニアを目指すならプログラミングスクール【ディープロ】を受講する
エフペン
プログラミングだけでなく、要件、設計、開発、テスト、環境構築とプログラミング以外のスキルも丁寧に学べるので、卒業後1人前とみなされて転職活動できるからです。
ABOUT ME

スポンサーリンク